熊本地震 トラウマ

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地震の瞬間、リビングには12歳になる娘がいました。親としての本能なのか、パニックになることもなく驚くほど冷静に状況を判断し、その後の行動に移すことができました。

ただ、ふと「もし娘が一人で家にいる時間帯だったら」「自分一人しかいなかったら」と想像すると、急に冷や汗が出るような恐ろしさを覚えます。

実際、大きな揺れが通り過ぎたあと、私の手は自分でも制御できないほど震えていました。10年前に体験したあの地震の記憶が、PTSDとなって身体に残っているのだと痛感した瞬間です。

当時、PTSDについて徹底的に勉強した経験があります。得た知識や乗り越え方を家族や周囲の親しい人たちにも共有し、心のケアに役立ててきました。それは決して無駄ではなく、今回も心のどこかで支えになってくれたのは確かです。

けれど、どれだけ対策を講じても、心の奥底にある傷口が綺麗さっぱり塞がるわけではありません。その現実を、今回の震えが教えてくれました。

トラウマと付き合っていくのは簡単ではありませんが、自分の心と向き合いながら、これからも大切な人たちと少しずつ言葉を交わし、共有していこうと考えています。

水やインフラの復旧作業と並行して、ご自身の心と体も想像以上に疲弊しているはずです。どうか無理をなさらず、ご家族の皆様と温かい時間を過ごしながら、ゆっくりとお過ごしください。


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